「あなたは魔術師ですね!?殺します!」
故郷は魔術師の魔法により焼かれてしまいました。
大勢の人が亡くなりました。
彼女と、そのお姉さんは数少ない生き残りでした。
子供の二人が生きていくには、この世界は大変なものだったようですね。
お姉さんは身体を売って、なんとか妹を食べさせていましたが、
ある日些細なことでお客さんの魔術師の不興をかって、
のろわれてしまいました。
お姉さんは呪いによって衰弱し、しにました。
反魔法少女
名前:反魔法少女魔法使い・魔法少女・魔女の類を強く憎み、
年齢:20
性別:女
身長:150
体重:52
種族:人間
性格:まじめ
職業:魔女狩り
好き:姉
嫌い:魔法使い
出演作品:フタハナ 2019お盆、童話画廊
すべて殺そうと考えている。
彼女の世界では反魔法少女は有名で、
抹殺を考えている魔法使いも数多く、
そして力のない魔法使いたちは彼女の問答無用の姿勢を大いに恐れる。
彼女には柔軟な思考はなく、
他人に有益な影響をもたらす魔法使いも殺す。
もちろん、有害な魔法使いも殺す。
結果として、反魔法少女を憎む人間と、称賛する人間が両方存在する。
彼女は(今はいない)肉親以外に心を開くことはないだろう……。
少しだけ、島での出来事で心揺れたりしたが、
でも、彼女は一人だ。
童話画廊にも参戦。
やたら多い魔女の類に辟易していたが、
色々あって怪人二十面相(よその子です)と憎まれ口を叩いたりしながら進行。
最終的に共に歩くことになった。
「そう、己を魔法使いと定義するのね」
女は問いかける。
「そうとも!俺は世界の理に触れた!
常人には成し得ぬ奇跡!誰もが俺に媚び諂う!」
男は手を振りかざす。
何もない宙より火が巻き起こる様は、
まさに奇跡、理外の出来事、世界の法則が歪む光景が、
今まさにこの場で起きていた。
ため息一つ、大槌を握り締め跳躍、
左手振れば業火を払い、
顔に驚愕を貼り付けた男の横面に、
そのまま得物を叩きつけた。
「……奇跡、ね。己の力が何なのかも理解せず、
魔法だのと騒いでいてさぞ愉快だったでしょうね」
大槌を振るえば、男だったものが壁に散らばる。
「さて、村長に報告しにいきましょうか」
もともと貧しい村なのだろう。
大したものはなさそうで、
くすねるほどのものも無い。
まさにお山の大将だったわけだ。
亡骸にも、経緯にも目を向けることをせず、
女はそこを後にした。
――『魔女殺しの女』第三節より引用
魔法使い・魔女の類を強く憎む女。
自らも限りなく魔法に近い力を使うが、
彼女いわく、これは魔法ではないらしい。
彼女のことを記した書物は数多くあり、
著者、時期、場所によって、
鬼畜の所業を繰り返す女であったり、
悪の魔道士から村を開放する正義の女であったりする。
ここにいる少女は、比較的穏やかな物語であったらしく、
話も通じるし、問答無用で危害を加える、とまでは行かないようだ。