本名:月見里 兎結(やまなし とゆ)
中流の家庭に生まれる。
父親が上層部の不祥事の責任を被せられ、懲戒免職処分に。
世間的にも非常に大きな問題だったため、連日自宅にマスコミなどが訪れた。
嫌がらせも相次いだ。
父親は気を病み、やがて自殺した。
月日がたち、これが免罪であることが明るみに出、
当時の上層部たちは軒並み裁かれたが、
全ては遅かった。
幼かった彼女は学んだ。
報道とは自由であること。
報道とは物事を好きに動かせること。
そして、真実とは、己の手で作れるものだと。
彼女は目標に掲げた。
全てを操作する報道の力を得ることを。
真実はいらない。
真実は操作するものだ。私が操作するものだ。
良識などはいらない。
面白おかしく、世界を動かそう。
ラビラビTV
名前:ラビラビTV突撃敢行うさうさレポーター&アナウンサーYoutuber。
本名:月見里 兎結
年齢:20
性別:女
身長:168cm(耳抜き)
体重:56kg
種族:人間
性格:かるい
むね:ほどほど
職業:レポーター、Youtuber
好き:特ダネ、面白いこと
嫌い:隠蔽、工作
出演作品:異能フタハナ1
登録名はそのままチャンネル名。
そこそこ収益があり、取材などの依頼も合わせて飯を食っている
新進気鋭の報道マン。
ヤの字の事務所や、時には立ち入り禁止の工場とかにも
問答無用で突撃するところから一部界隈で大人気。
徐々に花になっていく。
進行するごとに、歩くごとに花弁が漏れたり、
花畑になりたいという意思が先行し、自分らしさが希薄になっていく。
目から花が溢れるので眼帯をしていたり、お腹が花になっていたりした。
殺人鬼や結婚した人たちの『報道』を行いながら花畑になる異能と闘い、
一人の少女と一人の青年に希望を与え、
たくさんの人たちの手によってブーケを束ね、
異能に侵されきる前に脱出に成功した女。
「残り17時間。残念だったな。案内人の[放送禁止用語]。
少なくとも、お前の望むような花畑は、一個は消えるんだよ!
今ここで!」
……
気がつくと、自分のアパートにいた。
自分のスーツをめくり、お腹を見る。
……自分のお腹だ。つまむ。柔らかい。
眼帯を外し、鏡を見た。左目がそこにあった。
私は帰ってきたんだ。
やりたいことはいっぱいある。
疲れた時に行く焼肉屋でお腹一杯食べる。
温泉にいってゆっくり休む。
あれ?一人でやれることばっかりだな……
恋人作っておいたほうがいいってそういう……
舌打ちした。あの[放送禁止用語]案内人の言うこともここだけは多分正解かもしれない。
でも……できないだろ……恋人……!
などとないものねだりをしている場合ではない。
やりたいことはいっぱいあるが、それ以上にやるべきことが沢山ある。
……
………
後日ラビラビTVが発表した「デスゲームに関する特設サイト」が拡散され、物議を醸した。
一部の残酷な描写や、死亡者の実名リスト――一瀬 愛羽(ひとせ いとは、よその子です)の名前もそこにあった。
が批判されたが、それ以上に、【善意と希望】を載せたストーリーラインが評価されたようだ。
また、ラビラビTVが扱う題材が変わった。
グレーゾーンを攻めたり、人の心を抉るようなセンセーショナルな動画が殆どなくなった。
人々の善意や、希望に触れた明るいニュースを誠実に流す報道中心になった。
「つまらなくなった」という批判もあったが、概ね「良心的なソース」として評価されている。
「――報道っていうのは、善意と希望を載せて真実を流せるものなんですよ」
関係キャラ
アルネイン - 配信者仲間。ドクターオリネ - 配信者仲間。